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REPORT
The Day WORKSHOP #017
IT CAMP×OGATSU 20131109-10
logo.jpg本ワークショップは、企業メセナ協議会GBFund(東日本大震災 芸術・文化による復興支援ファンド)の助成により開催いたしました。

再び宮城県石巻市雄勝町に行ってまいりました!
子ども達と雄勝の”今”を残す「ITキャンプ×The Day」5回目の開催です。

雄勝に到着したのは金曜の深夜。
11月の雄勝はとにかく寒い!冬のような風が私たちを出迎えてくれました。

今回の舞台は雄勝周辺と、4回目のITキャンプに登場した廃校再生プロジェクトの現場。
大自然と大人たちに見守られながら、子ども達は夢中になって映像撮影・編集に挑戦しました。
和気あいあいとした空気に溢れた、ITキャンプの様子をレポートします。


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土曜のお昼前、子どもたちが雄勝アカデミーにやってきました。
今回の参加者は中学生2名、小学生3名。YUSUKE君、HARU君は3回目、DAISUKE君は2回目の参加です!
前に会った時よりも少し背が伸びていました。ITキャンプ×The Dayを通じて、こうして何度も会えることが素直に嬉しいです。
初参加はRIKU君、SHOKI君の2名。真剣な表情でオープニング説明に耳を傾けていました。

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1人ひとりがiPadをゲット!まず向かったのは、硯上山。紅葉に色づく山道を2kmほど歩きました。
「こんなのあったよ!」と子ども達はどこからかいろいろなものを見つけてきます。秋の山の魅力にみんなどっぷり。頭上に広がる紅葉を撮ろうと、自分より何倍も高い木に向かって必死にiPadを掲げている子もいました。


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ラストスパートの急な坂道を登りきると、急に視界が開けました。ついに頂上です。
雲ひとつない晴天。雄勝や石巻、南三陸まで見渡す事が出来ました。
撮影が一段落したら、お待ちかねのランチタイム!持ってきたいくらおにぎりを最高のロケーションでいただきました♪

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下山した後はAチーム、Bチームに別れ、それぞれ違う場所を撮影しに向かいました。
AチームのメンバーはYUSUKE君、HARU君、RIKU君。YUSUKE君の生まれ故郷の集落や雄勝湾周辺を回りました。
漁船が停まる場所へ行ったり、砂浜へ行ったり。3人とも水きりや貝の採集を無邪気に楽しんでいました。もちろん撮影もばっちりです!

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BチームのメンバーはDAISUKE君、SHOKI君。
雄勝ローズファクトリーガーデン、たなこや商店街、改修作業中の桑浜小学校を回りました。
インタビューに挑戦する2人。大人たちはとても優しく、お話をして下さいました。
なんと、雄勝硯彫りの体験もさせて頂きました!貴重な体験!
雄勝を愛し、大切にしようとする大人たちとのたくさんの出逢いがあったようです。

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撮影が終了し、再び雄勝アカデミーへ。
おいしい夕飯の後、作品に使いたい映像選びをしました。さっきまでのハイテンションはどこへいったのか。5人とも真剣な面持ちで自分の撮った映像をチェックします。最年少のSHOKI君もスタッフに助けられながら、一生懸命映像を選んでいました。
全員の映像選びが終わったあとはようやく就寝。今回は全員が雄勝アカデミーに宿泊しました。

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夜よりも肌寒い朝。朝ごはん食べ、早速編集スタートです。
昨晩選んだ映像をスタッフと一緒に作品に仕上げていきます。The Day 経験者のYUSUKE君、HARU君、DAISUKE君は、それぞれこだわりがある様子。「ここはもっとこうして!」「やっぱりあと3秒ぐらい後まで使って欲しい!」など、頭をひねりながら作品を作っていました。

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全員の編集が終了!感想シートを記入した後、廃校再生プロジェクトのボランティアの方4人を迎えて、大上映会をスタートしました。
自分の映像が流れた後、1人ひとりが自分のThe Dayを紹介していきます。同じ場所を撮っていたはずなのに、出来上がった5人の作品はどれも全然違いました。子ども達もお互いの映像をじーっと見つめます。ボランティアの方も丁寧なコメントをくださいました。
発表の後は、1人ひとりが「The Day監督認定書」をゲット!みんなの顔に満足気な表情が浮かんでいました。

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では、お待ちかね。子ども達の作品をご覧下さい!


DAISUKE: 硯上山からの景色が変わっていました。3週間前にはなかった建物がありました。いつの間にか雄勝に新しい建物が建っていることに気付きました。みんなの様子や笑顔が見れたことがよかった。


SHOKI: この体験は楽しいと思いました。特に、すずりをほったことが楽しかった。写真でとるときれいになることが分かった。雄勝にすずりしょくにんがいることを知りました。お気に入りは夕ご飯のシーン。みんなで楽しく食べたから。みんなすてきな物をとっていたのでよかったです。


RIKU: 面白かったのは、あめふらしが紫の液体を出したときに、サナがヴェーって言ったところです。森では赤いぶつぶつの植物を発見しました。みんなの映像はそれぞれ個性が出ていてとても面白いと思いました。機会があればまたやりたいです。


HARU: さつえいが楽しかった。森で、くまがひっかいたようなあとや、鹿の足あとがありました。頂上についたことが嬉しかったから、そのときの周りの風景の映像がお気に入りです。3回目なので、編集がうまくなりました。


YUSUKE: 面白かったのは、徹郎さんが走って来るところと、工事車両からショベルカーに変わるところです。一番最後の太陽と花と飛行機雲がマッチしてるシーン、太陽と紅葉のシーンがお気に入りです。雄勝の風景を撮っていて、雄勝のことをもっと知ってほしいと思いました。

続いてスタッフの作品をご覧ください!


TOMOYO


wacana*


SANA


TETSU-LAW

そしてこちらが全員の映像

最後は恒例の集合写真!
集合写真.jpg

何気ない日常が、かけがえのないその日になる。
The Dayチームはこれからも東日本大震災の復興支援に関わっていきます。

素晴らしい2日間でした。
参加者、関係者の皆様、ありがとうございました!

【スタッフ感想】

★YUKA

6月に続き、2回目の雄勝でした。
冬の雄勝は寒かった〜!笑
見上げると、これまでに見たことがないというほど一面に広がる星空が、私たちを迎えてくれました。

子どもたちと一緒に今回も色んな場所を回ったのですが、雄勝に生きる大人たちとの交流が印象的でした。
「雄勝に花と緑を」という想いを持ち、自宅跡に温かな空間を作り続ける方。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんを愛おしそうに見つめながら、雄勝の良さを熱心に話して下さった方。
興味津々に覗き込むこどもたちに快くさせて体験をさせて下さった硯職人さん。
映像に雄勝の「今」を収めることで、このようなふれあいが生まれることはとても素敵なことだと思いました。
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★TOMOYO

半年ぶりに訪れた雄勝は、なぜだか前よりもずっと明るく見えた。
それは建物が増えたから?山の木々が色づいたから?空気が澄んで満点の星が見えたから?
正直明確な理由なんて全然分からない。
ただ、今回は自信を持って「楽しかった」と言いきれる。
子どもたちと食べた食事も、寒い夜に凍えた夜も、みんなで硯上山の頂上からの景色を見たことも、全部全部本当に楽しかった。
ありきたりな常套句だけど、今の私にはこれ以外にことばが見つからない。
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★wacana*

今回は、参加する人のサポートする側として参加させて頂いたThe Day。いつもと違う場面が見えた気がします。
それは、子どもたち・被災地という、いつもと違った側面があったかもしれません。

彼らの気持ちが少しでもわかったら、と思い、自分が子どもだった頃のことを思い出してみました。それほど沢山のことは思い出せません。印象的なことばかりです、例えば、社会的な大きな事件(阪神淡路大震災やサリン事件など)です。それにリンクして、その当時の自分を思い出すことができます。しかしその事件は実際に目の前で起ったことではありません。それに比べて、東日本大震災。それは、子どもたちの目の前で起ったことです。正直、彼らの立場に立つことなど、毛頭無理です。それでも、”今”という場所で、同じ物を見て、同じ空気を吸って、同じ楽しいことを笑うことはできました。そんな何気ない日常を共有させて貰えたことは、映像には残していませんが、わたしにとっても、かけがえのない“その日”になりました。
先にも述べましたが、子どもの頃のことは、それほど覚えていません。
大人になってからのことは沢山覚えています。どれが特別なのか、大事なのか判断しにくくなるほどです。(判断できない人は、覚えていませんけどね。苦笑)そんな中で、深呼吸するような時間をくれるのが「The Day」だと思うのです。「The Day」に参加することは、日常を記憶に残す体験です。それは、子どもも大人も変わらないはずです。それを今、既にわかる子たちもいたでしょうし、わからず参加した子たちもいたはずでしょう。ただ、その子たちも、きっと近い未来にわかる時が来るはずです。その時も、彼らと知り合いでいれたいいな、と思うのでした。
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★SANA

久しぶりに訪れた雄勝でしたが、前回来たときと比べ、圧倒的に被災した建物が消えており、ずいぶんとスッキリした印象を受けました。
復興が着実に行われていることを実感するとともに、参加してくれた子ども達は、取り壊した建物をはじめ復興して行く雄勝を撮影をしてた事が、いつか見返した時、とても意味のある行為だったと感じるのではないかと思いました。
でもそれは被災地は関係なく自分の意識の問題かもしれません。
そう考えた時、改めてこのThe Dayというワークショップがあって良かったと思いました。

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★TETSU-LAW

またまたやってきました雄勝The Day。
今回で3回目の子や2回目の子などなじみの顔が増えてきました。
今回、初めて行った山が紅葉でキレイでした。
こうやって皆で撮影をしながら山を登るのって面白い。
山の中で足跡や木の実を見つけたり等プチ冒険な感じなのもいい!
体験学習の醍醐味ですね。 そして硯を彫刻刀で削る体験。
このザデイはありのままを撮るだけでなく、人にインタビューしたり、撮っているうちに
ストーリーを思い付いたり本当に毎回子どもたちに学ばされます。
編集をする皆は真剣そのもの。 感動したのは映像を全部通してここのカットを変えて欲しいとか
このシーンをもっとこうして欲しいと主体的に自分達で映像を創り始めている事。
本当に視点も様々なだけど、編集も様々。
最後は自分達の映像を大上映会で発表! 
この体験自体でまた雄勝の良さや新しくできた建物を発見できたり、彼達の記憶を記録できた事を嬉しく思います。
また次回は春に雄勝に帰りたいと思います!


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