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REPORT
The Day WORKSHOP #014
OGATSU TRAIL RUNNING 20130629-30
石巻に行ってまいりました。
雄勝の今を残す「ITキャンプ×The Day」3回目の開催です。
今回は、震災後初の一大イベント「雄勝トレイルランニング」に併せての開催。復興に向けての新たな取り組みとのことで、The Dayチーム、sweettreat311さん、イトナブさんの3つの団体で力を合わせ、雄勝の子どもたちと街とイベントを撮影し、一人ひとり、一本の作品に仕上げます。
金曜の深夜に到着し、あっという間に朝。
まずはロケハン。前夜祭、トレラン当日の撮影ポイントをチェックしました。
それにしても、すごい霧!滞在中、ずっと霧雨が降っているような天気でした。もう7月目前だというのに涼しい、というか寒い!!
ロケハンから戻ったら、早速会場のセッティング。どんな出逢いがあるのか、こちらもドキドキしながらみんなの到着を待ちます。
今回の参加者は雄勝近辺の小中学生が6名と、トレランに参加する方のお子さんで、東京から参加の2名。合計8名のITキャンプ×The Dayの始まりです!
オリエンの様子。子供たちも、今日初めて会う子もいますので、ちょっと緊張してるかな?
そして、iPadminiやiPhoneが配られると、早速撮影の練習です。
そうそう、今回はトレラン公式撮影隊ということで、カメラマンの腕章。カッコイイ!
3つの班に分かれて、いよいよThe Day撮影開始です!
まずやってきたのは、雄勝小学校跡。
つい最近まで、建物が残っていましたが、今はもうありません。
でも、学校の備品や文房具がまだ息をしているかのように、静かにそこにありました。
今回、The Dayインターンとして参加してくれた、大学生のゆっちゃんとともよちゃん。二人とも東京でThe Day WORKSHOPに参加し、この石巻でのThe Dayを手伝ってくれることに。撮影のサポートをしながら、優しく付き添う姿が印象的。
雄勝小の周囲にはシロツメクサがたくさん咲いていました。
雄勝小を後にし、トレラン前夜祭の会場へ。準備の様子や周囲を撮影。前夜祭が始まると、トレイルランナーの石川弘樹さんより、当日のコースや注意事項などのオリエンテーション。撮影班もその様子を撮影しました。オリエンが終わると、お待ちかねの海の幸!!うに、しゃけ、牡蠣など新鮮な海の幸を撮影班もいただきました~。豊かな雄勝の海に感謝!!!
宴の中、The Day参加中の子どもたちによる大クイズ大会。雄勝に関する○×クイズで大いに盛り上がりました。
そして、この夜は近くの旅館でお風呂に入り、公民館に宿泊。寝袋で雑魚寝です。
翌朝は6時起床し、朝ごはんを食べてトレランスタート地点へ。あいにくの霧雨が降る中、ランナーたちを撮影。
撮影を終えて雄勝アカデミーへ。撮影した映像を選び、編集していきます。二日間で撮影した映像は50~60くらい。その中から15のクリップを選び、更にどの部分を使うかを決めていきます。撮影が発散なら編集は収束。これが一番難しいところなので、大人ががっつりサポートしながら、映像をつくっていきます。
そして全員の映像が完成!テレビを囲んで上映会です。
一人ひとりの映像を上映し、撮影・編集した感想を発表します。
The Dayメンバーが子どもたちの姿を撮影したThe Day
それぞれの目に映る今の雄勝が、3分弱の映像に納められています。
ぜひご覧ください。
AIKA、YUTO
RIKO、YUSUKE
RINA、RIRIKA
AYUMI、HIBIKI
全員の映像を1つにしました
昨年の10月、今年1月に続き、3回目の雄勝でのThe Day。復興に向けてまだまだ道のりは遠いでしょうが、雄勝にとっての新たな可能性を感じた二日間でした。
ゆっちゃん、ともよちゃんの大学生コンビが本当に本当に心からサポートしてくれました。ありがとう!
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ゆっちゃん感想
徹郎さんに誘われて、約一年ぶりの東北へ。初めての石巻、雄勝町。
今回も、自分ができたことよりも持ち帰ることの方が多い旅でした。
霧雨の降る中、子どもたちは一生懸命にカメラマンしていました。
目の前のものを無心になって撮る子、「うーん、うーん…」と唸りながら撮る子、「お店の裏にいつもいる猫を撮りにいく!」と楽しそうに走っていく子。
その瞳の奥には何があるのだろう。そう思いながら、そっと、その姿を見ていました。
朝早くから動いているショベルカーや、曲がったままのガードレール。トレイルランニングに参加するために全国から集まった、色鮮やかなユニフォームを着ている大人たち。大勢の人に美味しい海の幸を振舞っている地元の方。子どもたちのため、早起きして朝ごはんを作るスタッフの方。25.5の長靴。
子どもたちと過ごしたのはたったの一泊二日でしたが、最初はすごく大人しいなーと思っていたのに、最後にはずっと、カメラを持ってはしゃいでいる子を見て、THE DAYから子ども達がそれぞれ何を学ぶかは分からないけれど、「何気ない日常がかけがえのないその日になる」
今は分からなくても、そんな風にずっと、一途に生きているその瞬間を、大切に想える子たちになってくれたらいいなと思いました。
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ともよちゃん感想
震災以降「被災地」と呼ばれる場所に行ったのは、実は今回が初めてでした。
あれから2年…。当時イギリスからテレビを通して震災を見ていた私にとって、着いたばかりの雄勝の風景はやけに静かに見えました。
「ああここはあの時見ていた場所なのだろうか…」
少し霧がかった冷たい空気の中、遠くまで続く平な地面には当たり前のように背の低い草花が咲いていました。誰かが植えたのか、自然に生えてきたのか。関東から来た私には分かるわけもありません。だからただシャッターを切りました。今思えば私の雄勝での3日間は、そうやって過ぎていったような気がします。
私はただ子供たちの話に耳を傾けました。これは誰に対しても言えることですが、私には彼らの育った時間も土地も何もかもを知らなかったからです。だから私は特に問いかける事もなく、小さな声に耳をすましていました。…でも、もしかしたらそれは言い訳でしかないのかもしれません。雄勝に行く前の私は、子供たちとどう仲良くなろうかといろいろなことを考えていました。でも彼らの震災の記憶の断片を聞いてしまった瞬間、もう私には”聞く”以外の能動的な関わり方はないと直感的に思ってしまったのです。彼らの話したいことを聞いていようと。何も知らない私にできることはそれだけだと。そう思ったのです。
子供たちの撮った映像はどれも魅力的で、彼らが見ている世界がどんなに自分と違うかを思い知らされました。”心が揺れる瞬間"を集めて作った作品はきっと時間が経てば経つほど、彼らにとって宝物になっていくでしょう。「時は金なり」ではありませんが、人の”一瞬”を残していくことの価値を改めて感じる3日間でした。
また彼らに会えますように。
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今回の雄勝でのThe Dayも様々感じる事があった。
私が石巻に行った体験から生まれたThe Day、こちらで生活している子どもたちがThe Dayをする事の意味をものすごく
感じた2日間でした。
復興の途を地元の子どもたちが撮影し編集し残していく。
我々が思っている事以上に、子どもは様々な事を感じ、そして何かを残そうとしていると感じました。
トレイルランニングに来た全国の方。 本当にこの日雄勝は賑やかでした。
海の幸を振る舞った町の方、漁師さんにも感動をしました。
この町で行われた、三陸・雄勝 海の幸トレイルランニングをThe Dayで来た事を嬉しく、そして
子どもたちの笑顔が忘れられません。
「次いつするんですか? またしたいです。」と参加者の子が伝えてくれた事が嬉しく
我々もより一層、未来を創る子たちにこのThe Dayを体験する機会を作りたいとそう思いました。
今回も本当に学び、感動し、子どもたちに体験を提供し、そして彼たちの作品が出来た事を嬉しく思います。
参加者、協力者皆さんに本当に感謝です。
ありがとうございました。
TETSU-LAW
最後は恒例の集合写真!
何気ない日常が、かけがえのないその日になる。
The Dayチームはこれからも東日本大震災の復興支援に関わっていきます。
素晴らしい2日間でした。
参加者、関係者の皆様、ありがとうございました!
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